意識低い大学院生、森林を考える

某大学森林科学科の同期4人で運営する共同ブログです。森林・林業の魅力を発信し、最新の知見も紹介します。現在、大学院修士課程に在学中。

2018-01-01から1年間の記事一覧

学会発表を終えて

お久しぶりです。意識低い森林学徒です。8月以来更新が滞ってしまいました。今回の記事はTが担当します。 私Tは、この土日に行われたとある学会に参加してきました。Tが学ぶ大学院では、2年間で修論研究の内容で最低1回の学会発表を行うことが修了の条件とな…

森林管理と昆虫ーカミキリムシ類(3)

こんにちは。意識低い森林学徒です。最近更新が滞っておりました! 今日の記事はAが担当します。「森林管理と昆虫」シリーズの第3回目です。 (3) クビアカツヤカミキリによる被害とその対策 前回の記事では、マツ枯れについてご紹介しました。その中で、依然…

近年のスマート林業の動向(2)

こんにちは。意識低い森林学徒です。今日も昨日に引き続いて、Tが担当します。ちなみにTは今日大学の健康診断に行ってきました。 スマート林業実践事例 本章では、加藤(2018)(6) 及び堀澤正彦(2018)(7) を参考にしながら、スマート林業の実践事例を紹介…

近年のスマート林業の動向(1)

こんばんは、意識低い森林学徒です。今回の記事は最近夜更かしがひどいTが担当します。今日は、スマート林業の話題です。今日はTが所属する研究室でゼミがあったのですが、私が発表担当でした。ゼミにおいて、修士論文の進捗報告と共に、自主研究として「近…

人類が土地を使い始めたその時に:森林から農地への転換に着目して

窓の外をふと見てみたときに、まっさきに見えるものは何だろうか。私の研究室から外を見てみると、札幌の街並みや大学の建物が見える。皆さんが見ている景色にも、必ずや人工物が映りこんでいるはずだ。 Fig.1 大学から見える景色 人類は氷床に覆われていな…

森林に関する国際的な学生NPO団体

お久しぶりです。だいぶ日が開いてしまいましたが気合いを入れて更新していきます。今回はゴールデンウィークに実家に帰省して英気を養い、若干テンションが上がっているTが担当します。 今回は少しテイストを変えて、私が所属しているNPO団体の紹介をしたい…

森林管理と昆虫ーカミキリムシ類(2)

こんにちは。意識低い森林学徒です。今日の記事は,花粉症シーズンが終わり元気になりつつあるAが担当します。前回の記事では,カミキリムシ類について,その基礎的な系統や生態のお話をさせていただきました。今回はその続きになります! (2)日本最大の病虫…

「緑の雇用」を新規担い手の確保に生かす

お久しぶりです。今回の記事は、Tが担当します。諸事情によりブログの更新がだいぶ空いてしまいましたが、気を取り直して再開していきます。 前回の記事では、近年の林業担い手の絶対数減少及び高齢化という問題に関して、「緑の雇用」という制度が考案され…

森林管理と昆虫ーカミキリムシ類(1)

こんにちは。意識低い森林学徒です。今回の記事は、Aが担当します。専門は生態系管理学・森林動物学で、河川や森林に生息する生物の生態に注目しながら、生態系をかしこく管理するための方策を検討しています。 今回は「森林管理と昆虫」と題し、森林害虫の…

森林管理の担い手確保ー「緑の雇用」事業の登場ー

みなさんこんばんは。意識低い森林学徒です。昨日に引き続き、本日もTが執筆を担当します。よろしくお願いします。 昨日の記事において、森林を適切に管理することが土砂災害の防止に一役買っていること、また、森林管理の主役である林業従事者の減少と高齢…

森林管理の担い手は確保できるのか

みなさん初めまして。意識低い森林学徒です。大学院生という立場で森林科学及び森林・林業・木材産業について勉強する中で感じたことや考えたことをアウトプットしたいと考えブログを開設するに至りました。ブログを通して考えを発信する過程で、文章を書く…