「実物資産としての森林」の可能性について考える 第2回
こんばんは。意識低い森林学徒です。Tが担当します。
5.先行研究
大学院生レベルが思いつくことは既に誰かが思いついていることは往々にしてある。森林を投資対象にし、長期でリターンを得る発想は誰もが思いつきそうである。50年、80年先を見据える林業との相性もいい。森林を構成するものが土地と木材という商品であると考えると、土地取引や商品先物があるように、森林を投資対象とする考え方は実に自然である。
実際、10年以上も前に、野村資本研究所のレポート(https://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2007/2007sum16.pdf)(19年12月12日閲覧)において、欧米機関投資家が森林投資に着目し始めていることが述べられている。
欧米諸国においては、森林投資を専門とするファンド、TIMO; Timberland Investment Management Organizationsが存在しており、森林投資のインデックスさえ存在している。
同資料によれば、森林投資のリターンは商業用不動産より高く米国株より低い、ボラリティは両者よりやや高いとされている。
繰り返しになりますが、自分が思いついた構想は既に誰かが思いついていることは往々にしてあります。
既に自分の構想の上位互換のリサーチが提示されていて若干萎えていますが、ゆっくりやっていきます。
ありがとうございました。